今年最初のグランドスラムが終わった。対照的だった男子と女子のシングルス・ファイナルはなかなか興味深い展開を見せてくれた。女子はキムが1セットダウンからの逆転勝ち。1stセットの内容をきちんと分析して、2ndセット以降に対応できたキムの冷静さが光った。
男子はひさびさに(11大会ぶりらしい)ナダル、フェデラー二人がファイナルに残らなかった。結果はジョコビッチがマレーに圧勝。マレーは1stサーブの確率を上げて、いいところに決めないと勝ち目がなかったかな。得意のカウンターはほとんどジョコビッチに予測されて、逆に切り返される場面が多く、1stセットから3rdセットまで展開は基本的に変わらなかった。変えることで勝利をもぎ取ったキム、何もできなかったマレー。もっとも、それはジョコビッチの安定感ある、アグレッシブなプレーがあったからこそなのだが。
僕はこれまでマレーのプレイに魅力を感じられなかった。したがって彼の試合はあまり観ない。今回じっくりと試合を観て、あらためて感じたのは、マレーはすばらしいカウンター攻撃を持ってはいるが、逆に自分からリスクを冒して仕掛けていくプレーが少ないこと。フェデラーは勝利するために重要なのは相手のプレイを分析した上で戦略を導きだすことと、あるインタビューで語っていたが、マレーにもそれがもう少し必要なのかも(この発言はあたりまえのように聞こえるが、恐るべきことにフェデラーはこれまで自分のテニスをしさえすれば、ほとんど誰にも負けなかったのだ。遂に彼もそれを改める時期が来たらしい)。それから、メンタル面も問題あるのかな。今回を含めて3度のGSファイナルでいまだに1セットも取っていない。すべて完敗なのだ。かつてのキムもGSファイナルのたびに、自ら崩れていった。彼女が変わることができたきっかけは何だったのだろう。愛?
ところで、ジョコビッチのファミリー・ボックスにアナが応援に来ていたのはなぜだ?彼女自身は1stラウンドで敗退しているのに、2週間も滞在しているとは。。そんなことしていていいのか?とアナファンの僕は思って見ていた。テニスに対してモチベーション下がってるのかなぁ。
0 件のコメント:
コメントを投稿